【コンパクトでゴージャス 横浜なでしこ】

専務のリップサービス? 今回は、メディア初公開の洋蘭栽培施設です。 「カメラに映っちゃっていいんですか?」(武井) 「本邦初! 本邦初!」(加藤専務) と、2回おっしゃってるので、本当に初公開のようです。 今回、聞き手は武井さん。 水、光、温度、風、バイオテクノロジー、輸入先、時間と、 施設内の蘭栽培ノウハウを、 しっかりと、聞き出しています。

 

 

バークチップ

胡蝶蘭は土を使わず育てます。内側には土の代わりとなるバークチップを入れて栽培しています。

バークチップは木材(松の樹皮)を加工したチップになります。栄養分は水に液肥(液体肥料)を溶かし込んでいます。

水やりを自動化しない理由

自動潅水システム、スプリンクラーやホースなどの自動的に水やりををするシステムがあります。

このシステムを設置しない理由は、加藤専務の経験上、1度は挑戦したのですが上手に育てることができなかったそうです。そのため今は手で1鉢ずつ水やりをするのがこだわりになっているそうです。

本邦初公開の洋蘭栽培施設

現在ハウス内には現在2種類のLEDライトをテスト中です。1つ目が赤と青色を中心としたLED、2つ目は色々な波長を含んだLEDになります。距離やつける長さを実験しながら使用している状況です。1年の中でも曇りが続いて日が出ない時期が年々増加している実感があり、天候不順などにより理想の花を作れない悩みがあったようです。

加藤専務の母校でもある東京農業大学と共同で実用実験をやり始め、やっとここまで大々的にLEDを温室に導入することができました。この方法によって天候や季節に左右されない花作りができるようになってきたそうです。

洋蘭が育つ環境

蘭は温度に対し敏感な植物で、花を咲かせるステージでは常に一定の温度(17~25度)を保たなければいけない。

光、水、温度が洋蘭を育てるうえで重要なポイントになってきます。

光合成に必要な風

植物を育てるのに大事なポイント、「光合成」を促進させる意味でも適度な風を植物に感じさせることで成長が進むこだわりになっているようです。

蘭の増やし方

大きく分けて蘭の増やし方には、種から増やす方法とメリクロンといいバイオテクノロジーを使って増やす2種類の方法があります。

洋蘭栽培農家では一般的にメリクロン栽培が定番になります。

蘭の原産と出荷

胡蝶蘭の原産地は熱帯地域の植物なので、温かい国で育ててあげた方がコストも安く、時間も早く育てられます。

写真のような大きさになったものが、台湾、ベトナムから苗を輸入されています。洋蘭にはリレー栽培という方法で栽培が行われており、前半は海外、後半は国内(日本)で栽培を行っています。

写真のような状態まで成長するのに24か月(2年)ぐらいかかります。海外で2年育てたものを国内に輸入し、7~8カ月後に苗を出荷します。さらに発芽~苗で2年かかるので、最終的な苗を出荷するまでの期間は4~5年もかかるそうです。

成長過程での品質の見分け方

加藤専務が使用している苗はメリクロンになります。メリクロンとは新しく伸びかけた成長点を取り出し増やしていく方法です。

クローンの仕組みになるのでオリジナルと同一のクローン苗を大量に栽培することができます。

洋蘭栽培の一番重要なポイント

育てる上でどの過程も大事ですが、加藤専務が1番大事にしているポイントは芽が出てきて1輪目の花が咲くまでになります。

この部分はクオリティ(品質)に対して一番差が出る部分になるそうです。

蘭の苗

胡蝶蘭の苗は発芽から無菌状態のフラスコで栽培されます。写真の苗は発芽してからフラスコで2年育てたものになります。

種から出荷まで実生苗の場合は製品率が65~70%、メリクロン栽培の場合は製品率が80~90%になります。そのため蘭の生産はメリクロン栽培が主流になります。

横浜なでしこ

品種改良用には種から育てた苗を栽培しています。加藤専務自ら15年かけて2019年に発表した新品種の胡蝶蘭になります。

今までのプレミアムホワイトに比べ背が少し低く、コンパクトだけどゴージャスに見せることができる品種になります。

以上今回の週末畑.comは、メディア初公開、洋蘭栽培施設にて蘭栽培のノウハウを加藤専務に教えていただきました。 

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座間洋らんセンター

 

世界No’1品質を追求し、花づくりへのこだわりは、「唯一無二の贈り物」へたどり着く。
すべては、蘭の数だけ笑顔があるから…。洋らん一筋40年、あらゆる経験と知識を生かし、これからも挑戦していきます。
胡蝶蘭の誕生からお客様の笑顔に出会うまで55カ月の歳月をかけて、丹精込めて育てています。

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