就農初年度はなんと1トンの草取りを行っていたという梅津さん。落花生1トンではありません。草の総量です。いきなり立ちはだかった農業の現実に、梅津さんはどのように克服していったのでしょうか?


就農1年 草取り1トン これが農業だった | あんばい農園

梅津さんが農業を始めたきっかけ

神奈川県で、前職として理科の先生をやっていました。しかし体を壊し、その療養のために、縁があった千葉県に引っ越してきました。体を休めている期間は非常に長かったが、その間に地元の農家さんと知り合いになりました。その人からすると梅津さんは毎日ヒマな人間に見えたらしく、「そこそこ若いのになにをやってるんだ?」と声をかけてもらいました。「なんなら体でも動かしなさい」と言われて、家庭菜園をはじめました。

落花生農家になった理由

梅津さんはそこからいきなり落花生農家になったわけではありません。そこから農業にハマっていき、まずは援農ボランティアから始めました。そこで有機農家の方と知り合いになり、梅津さんの今の師匠のところにたどり着き、研修が始まりました。農業に触れあってみたら楽しく、のめり込んでいきました。結構体も面白いくらいに回復していきました。なぜ落花生になったのかと言いますと、家庭菜園をやったときに少量多品でいろんなものを試してみたけれども、落花生だけが上手くできなかったからです。他のものは説明書見てやると、それなりにできましたが、落花生だけは説明書通りにやったけれども、なぜかできなかったんです。ただ、そこが面白かったんです。そこから、過去の論文や栽培マニュアルを読んで二年目やったら、それなりに採ることができました。けれども、それでもそれなりなのかと思い、難しいからこそこれちょっとやりたいなって思うようになりました。そこから研修が始まったのと同時に、アグリイノベーション大学校という社会人向けの週末農業学校に通い、農業のトレンドや知識について勉強していました。

この土地に出会った経緯

この土地に出会えたのは本当に運が良くて、農業委員会と市の農政課を通じて知り合いになって、探していただいたという感じです。この一角が空いていて地主さんもいい人で、すんなりと借りることが出来ました。そこは一番運がよかったのかなと思いますね。

落花生栽培をはじめたころ

1年目は草の生え方や畑の癖が全然わからなかったので、急に作付けを始めたら草取りが大変で、おそらく二人で1トンくらい草を取りました。おそらく落花生よりも多かったです。(笑)「これが農業か」と、正直辛かったです。研修の時には味わいきれなかった自分の責任ということでやっているので、それを乗り越えて初めて売れたときは感動しました。そのまま2年目に入ったら、なんとなく畑の癖がわかってきたので、おそらく草取りの量は300キロぐらいまで減りました。先輩方に色々とコツを聞いて、面白いくらいの省力でできるのが良かったですね。農業はタイミングですからね。

あんばい農園の営農スタイル

あんばい農園の売り方はほぼオンラインショップだけです。地元の直売所やそういった場所には全く卸してないですね。落花生はオンラインショップで売り切っちゃいます。あとはインスタのDMで取引が来たところに売るとかですね。梅津さんがお店に立つのは、イベントがある1年に1,2回とかしかありません。あんばい農園がこういった戦略を取れたのも、三本木さんが農業専門のWebデザインを本業でやられているので、ネット関係やブランディングといったものを全て一任してやれたというのが大きかったと思います。三本木さんも柴海農園で修業させていただいていたおかげで、普通の新規就農者よりは少し早いスタートできました。

3年目を迎えたこれからの目標

千葉県で営農していると思うのは、落花生の可能性はまだまだあるにも関わらず、千葉県の落花生への扱いが弱いのではないかということです。あんばい農園がオンラインでやるというのは、他県でおおまさりを出した時のお客さんのリアクションが物凄くて、それがうれしいからです。でも千葉県で売っているとそれがあまり感じられないので、落花生は千葉県を代表する凄い作物だということを伝えていきたいと思います。直売所でポンと売ってあるのをみると、尖った言い方をすると「ありえない」です。おおまさりっていう作物の鮮度やポテンシャルから考えると、ちょっともったいなさすぎるなと思います。購入先としては、関西の方で人気です。ですから、もう少し面積を広げて、毎年売り切れを作っちゃうので、できるだけシーズンの間はずっとあるようにもう少し面積を増やしたいなと思います。

体験農園をどう伸ばしていくか

「教える」ということや「人が何かを学ぶ」ということを大切にしていかないといけないと思います。あんばい農園で学べることはたくさんあると思いますので、それは一つのコンテンツとしてしっかりと伸ばしていきたいと思います。

 
 

以上今回の週末畑.comは、落花生農家の就農の現実や今後の展望について お伺いしました!

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